溶接棒の基礎知識
溶接棒の基礎知識④~ライムチタニヤ系~
みなさんこんにちは、溶接市場店長の上田です。
第4回目は「ライムチタニヤ系」溶接棒の基礎知識をお伝えします。
「ライムチタニヤ系」とは酸化チタンと石灰(ライム)、ドロマイトを被覆の主原料とした溶接棒になります。
「ライムチタニヤ系」という名前の由来は原料のライム(石灰)+チタンから来ています。
特長としては、再アーク性が優れていること(※)、低ヒュームで体に優しいこと、棒曲げ性能に優れていること(狭い場所での溶接もできます)、スパッタ発生量が少ないことがあげられます。
※再アーク性とは:①溶接を開始⇒②仮付なので短いビード長で溶接中断⇒③次の溶接箇所で溶接開始(③のアークスタートを再アークといいます)
神戸製鋼でいえば「Z-44」、日鉄住金でいえば「NS-03Hi」ニッコー溶材の「LC-3」「LC-08」が代表的な銘柄となります。
また難吸湿タイプなので、通常の保管状態では乾燥を省略できます。非常に扱いやすいのでDIY作業にもおススメです。
以下にメーカーの代表銘柄、溶接用途を記載しますのでご参考にしてください。
- 2018.06.07
- 16:15
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